Q. 一死・走者三塁、打者は三塁ファウルライン上に飛球を打ち上げた。飛球を追う三塁手と三塁走者が接触し、三塁手は捕球できなかった。そのボールがフェアの場合の処置は、三塁走者は守備妨害でアウト、打者は一塁に進む。では、そのボールがファウルとなったときは?

 

A. 守備妨害発生を宣告し、フェア・ファウルが確定するまで待つ。(フェアになるかファウルになるかまだ確定しない場合は、確定するまで待つ。ここが大事。フェア・ファウルで処置が異なります。)ファウル確定後タイムを宣告、ボールデッドとして、妨害をした走者をアウトにし、打者打ち直し(0ストライクか1ストライクの際は、ストライクが1つカウントされる)。その際、飛球が捕球されても、捕球されなくても、ファウルとなった場合は、打者打ち直し。※捕球された場合、タイム宣告忘れずに。

一方、捕球されたのがフェア地域の場合(フェアフライを捕球の場合)、タイムを宣告し打者を一塁へ。飛球を捕球されても、走者の守備妨害が優先され、打者は生きるんです。

 

守備妨害発生後、フェアファウル確定後、タイム、ボールデッドとなり、妨害した走者はアウト、打者は、飛球が捕球される・されないに関わらず、ファウルの場合は打ち直し、フェアの場合は、一塁に生きる(押し出される走者は進むがそれ以外の走者は投球時点に占有していた塁に戻る)。

 

2021年度改正

上記に関連して、

走者がファウルボールに対する守備を妨害したとして、アウトを宣告され、これが第3アウトにあたる場合、打者走者は打撃を完了したものとみなされ、次のイニングの第1打者は、次打者となる。(2021年度改訂:2020年度までは、打者走者は打撃を完了していないとして、次のイニングの第1打者は当該打者としていた)

 

 

12. インフィールドフライ時に守備妨害発生のページにまとめがあります。