6.03 b【例題6】

打順・・・1 2 3 4 5 6 7 8 9

打者・・・A B C D E F G H I

Aの打順にDが出て四球を得た後、Aがバッターボックスについて、1球が投じられた。その際、Aへの投球前にアピールがあれば、正位打者のAがアウトの宣告を受けて、Dの四球は取り消され、Bが正規の次打者となるが、すでにAに1球が投じられたために、Dの四球は正当化され、Eが正規の次打者となる。ところが、不正位のAはそのまま打撃を続けてフライアウトとなり、Bがバッターボックスについてしまった。この際も、Bに1球が投じられるまでにアピールがあれば、正位打者のEがアウトの宣告を受けて、Fが正規の次打者となるはずだが、またしてもアピールがなく、Bに1球が投じられたので、今度はAの打撃行為が正当化されて、Bが正規の次打者となった。そのBが四球を得てDを二塁に進め、次打者のCは飛球を打ってアウトとなった。Dが正規の次打者であるはずだが、二塁走者となっている。この際、だれが正規の次打者となるか?

 

【解答】

Dは打順を誤っているが、すでに正当化され、しかも塁上にいるから、Dを抜かして、Eを正規の次打者とする。

 

※打順間違いが正当化される前(次の打者に第一球が投じられる前)に、間違いが指摘されれば、間違った打者の打撃行為は取り消され、正位打者はアウトになるが、その間の盗塁は有効となる。