8. 追い越し禁止

走者は如何なる状況においても追い越し禁止です。

前位の走者と後位の走者が入れ替わってしまった場合、後位の走者すなわち本来本塁から遠い位置にいるべき走者がアウトとなります。

これは、順走時（一塁、二塁、三塁と進む状況）でも、また逆走時でも同じで、走者の行為によって走者同士の位置が入れ替わる状況が発生した場合には、常に本来本塁から遠い位置にいるべき走者がアウトとなります。

例）走者二塁、三塁の状況で三本塁間でランダウンプレーが発生したような場合、二塁走者は、三塁走者がタッグアウトされると思い、三塁に進塁している状況（占有権はまだ三塁走者にある）で、三塁走者はタッグを逃れるために、三塁まで戻りかつ二塁方向に逆走した場合、この三塁走者の行為によって、三塁まで到達していた二塁走者と位置が入れ替わり、結果二塁走者が三塁走者を追い越した形となる場合、二塁走者は追い越しアウトとなる。

上述の状況で、三塁走者が二塁方向に逆走するのではなく、外野方向に向かったのを審判員が走塁放棄と判断し、三塁走者にアウトを宣告した場合は、二塁走者は三塁に到達していれば生きることができる。

5.09b(9) および【原注】

追い越し禁止はボールデッドの際にも適用されます。→　ボールインプレイ中に起きた行為（例えば、悪送球、ホームラン、柵越えのフェアヒットなど）の結果、走者に安全進塁権が認められた場合にも、適用されます。

新庄幻のホームラン(YouTube)

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