守備妨害が発生した場合の処置

守備妨害すなわち、故意か故意でないかに関わらず攻撃側の行為により守備側に不利な状況が発生した場合は、基本的に直ちに「タイム」を宣告し、ボールデッドにします。守備妨害をした走者、打者走者、打者をアウトにします。

 

・打者走者が一塁到達前に守備妨害をした場合は、その打者走者はアウト、その他の走者は投手投球時の塁に戻します。

・走者が打球を処理しようとする野手の守備妨害をした場合、妨害した走者はアウト、打者には一塁が与えられ、これにより押し出される走者以外は、元の塁に戻されます。

・ランダウンプレーなどの際に守備妨害が発生した場合、妨害した走者はアウト、それ以外の走者は妨害発生時点で占有していた塁に戻されます。

 

・打者が捕手の送球を妨害した場合、即ボールデッドとせず、「バッターインターフェア」とコール、打者をポイントアウトしたままで、その送球の結果を見守ります。走者がアウトとなった場合には、打者の妨害はなかったことと見做します。捕手の送球にもかかわらず、走者が生きた場合には、「タイム」を宣告、ボールデッドとし、送球を妨害した打者をアウトにし、進塁を試みた走者は元の塁に戻します。投球により打者が三振アウトとなった場合には、守備対象となった走者をアウトにします。ダブルスチール等で守備対象の走者が明らかでない場合には、本塁に一番近い走者をアウトにします。(6.01a(1)【注】③、6.01a(5)【注】)

 

・三塁走者が得点しようとしているときに、打者が守備妨害した場合については、「14. 本塁での打者による守備妨害」を参照。