ラインアウトとなるのは、
「走者が、野手の触球を避けて、走者のベースパス(走路)から3フィート以上離れて走った場合」(5.09(b)(1))。
「通常の走者の走路とみなされる場所は、塁間を結ぶ直線を中心として左右へ各3フィート、すなわち6フィートの幅の地帯を指すが、走者が大きく膨らんで走っているときなど最初からこの走路外にいたときに触球プレイが生じた場合は、その走者と塁を結ぶ直線を中心として左右へ各3フィートが、その走路となる。」(同【注1】)
また、(挟殺プレイの時など)タッグの際、ボールを保持している手とは逆のグラブ(ミット)すなわちボールが収まっていないグラブ(ミット)で、野手がタッグしてしまう場合があるので、タッグを確認する際は、注意が必要です。
ラインアウトに関して、
2019年1月、プロ・アマ合同野球規則委員会で解釈が改訂されていますので、ご紹介します。
背景:「たとえば、打球を捕った野手が走者にタッグしようとしたとき、その走者がタッグされまいとしてすでに大きく走路から外れていた場合、その走者をアウトにするためには、野手がその走者を追いかけ、しかもタッグする行為が必要なのか、その間に打者走者や他の走者をアウトにする機会を失ってしまう、ということが議論になった。」
解釈:①単に野手がボールを保持した状態で、その保持されたボールが収まったグラブあるいはボールをつかんでいる手で走者にタッグしに行くことに限らず、②打球(送球)を処理して、ボールを保持した状態の野手がステップしただけで走者の方を向いた場合でも、たとえ手を差し出す行為がなくとも、アウトにしようとする行為だと審判員が判断できれば、「触球行為」とみなす。
(野球審判員マニュアル第4版「33 ラインアウト」より引用)
参考動画:
「第59回軟式高校野球 中京vs崇徳の準決勝・再々開試合で起きたハプニング」
(ランダウンプレイでタッグに行った捕手のミットにはボールは収まっていないようですが、審判はラインアウトと判定)